LAAOS III試験:心臓手術のついでに左心耳を閉じると、脳卒中は減るか
Whitlock RP, et al. Left Atrial Appendage Occlusion during Cardiac Surgery to Prevent Stroke. N Engl J Med. 2021;384(22):2081-2091.(DOI: 10.1056/NEJMoa2101897 / PMID: 33999547 / NCT01561651)
他の理由で心臓手術を受ける心房細動4770例で、左心耳を同時に閉鎖すると虚血性脳卒中・全身塞栓が4.8% vs 7.0%(HR 0.67)に減った。しかも3年時点で76.8%が抗凝固を継続したうえでの上乗せである。周術期出血・心不全・死亡は増えなかった。「抗凝固の代わり」ではなく「抗凝固に足す」ことを示した試験。
背景・CQ
心房細動患者において、左心耳の外科的閉鎖は虚血性脳卒中を予防するという仮説が立てられてきたが、証明されていなかった。
この手技は、他の理由で行われる心臓手術の際に同時に実施できる。
他の適応で心臓手術を受ける心房細動患者で、左心耳の同時閉鎖は虚血性脳卒中・全身塞栓を減らすか?
研究デザインの読み方(PICO)
心房細動があり、CHA₂DS₂-VAScスコア2点以上(0〜9点、高いほど脳卒中リスクが高い)で、他の適応で心臓手術が予定されている患者
手術中に左心耳を閉鎖する
左心耳を閉鎖しない
虚血性脳卒中(画像で確認された一過性脳虚血発作を含む)または全身塞栓の発生
この続きは、無料登録で読めます。
登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。
- 患者背景
- 主要結果
- 副次・解釈のポイント
- キーメッセージ+臨床インパクト
- 解釈と限界
- まとめ
すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。
心房細動の30年 ― 31試験で読む、問いが三度置き換わるまで
「洞調律に戻すべきか」。心房細動の中心にあったこの問いは、2002年に否定された。すると問いは「何で止めるか」から「何で固めるか」へ移り、DOACの4試験がワルファリンを置き換える。次に問いは「足すか」から「どこまで引け…
総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。