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会員限定循環器RCT・多施設・非劣性N Engl J Med 2010読了 約6分

RACE II試験:永続性心房細動の心拍数は、どこまで下げる必要があるか

Van Gelder IC, et al. Lenient versus strict rate control in patients with atrial fibrillation. N Engl J Med. 2010;362(15):1363-73.(DOI: 10.1056/NEJMoa1001337 / PMID: 20231232 / NCT00392613)

永続性心房細動614例で、安静時心拍数110/分未満を目指す寛容なレートコントロールが、80/分未満を目指す厳格な管理に対して非劣性だった。3年累積の主要複合は12.9% vs 14.9%。しかも目標達成率は97.7% vs 67.0%、受診回数は中央値0回 vs 2回。ゆるく管理するほうが楽で、結果は変わらなかった。

Background

背景・CQ

レートコントロールは心房細動治療の第一選択となることが多い。ガイドラインは厳格な心拍数管理を推奨してきたが、それは臨床的なエビデンスに基づくものではなかった。

そこで「寛容なレートコントロールは、厳格な管理に対して劣らないのではないか」という仮説が立てられた。

クリニカルクエスチョン

永続性心房細動で、寛容なレートコントロールは厳格なレートコントロールに対して非劣性か?

Design (PICO)

研究デザインの読み方(PICO)

P
Population ・ 患者

永続性心房細動の患者 614例

I
Intervention ・ 介入

寛容なレートコントロール(安静時心拍数 110/分未満)

vs
C
Comparison ・ 対照

厳格なレートコントロール(安静時 80/分未満、かつ中等度運動時 110/分未満)

O
Outcome ・ 評価項目

複合(心血管死・心不全による入院・脳卒中・全身塞栓・出血・生命を脅かす不整脈イベント)

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Column

心房細動の30年 ― 31試験で読む、問いが三度置き換わるまで

「洞調律に戻すべきか」。心房細動の中心にあったこの問いは、2002年に否定された。すると問いは「何で止めるか」から「何で固めるか」へ移り、DOACの4試験がワルファリンを置き換える。次に問いは「足すか」から「どこまで引け…

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。