SPHERE Per-AF試験:持続性心房細動を、パルスフィールドと高周波を切り替えられるカテーテルで
Anter E, et al. Dual-energy lattice-tip ablation system for persistent atrial fibrillation: a randomized trial. Nat Med. 2024;30(8):2303-2310.(DOI: 10.1038/s41591-024-03022-6 / PMID: 38760584 / NCT05120193)
持続性心房細動420例を、パルスフィールドと高周波を1本で使い分けられる大型ラティスチップカテーテルと、従来の接触力センサー付き高周波に割付。1年の主要複合有効性は73.8% vs 65.8%で非劣性(p<0.0001)。重大な合併症は3例 vs 2例。手技時間は投与群のほうが短かった。持続性AFで、点で焼く戦略の弱点である「線のつなぎ目」を、大きな焼灼面で埋めようとした試験。
背景・CQ
心房細動に対するカテーテルアブレーションの成績はいまだ十分ではない。理由の一つは耐久性のある焼灼巣(lesion)を作るのが難しいことにある。
点で焼いていく方式(focal point-by-point)はどんな焼灼ラインも作れるという利点をもつ一方、隙間なく連続した焼灼巣を作らなければならないという制約がある。
幅の広い焼灼巣を作れる大型チップのカテーテルであれば、有効性と効率の両方を高められるのではないか、と考えられた。
持続性心房細動において、パルスフィールドと高周波の2つのエネルギーを使い分けられる大型ラティスチップカテーテルは、従来の高周波アブレーションに非劣性か?
研究デザインの読み方(PICO)
持続性心房細動 420例
パルスフィールドと高周波の両エネルギーを備えた大型チップ(ラティスチップ)カテーテルによるアブレーション
従来の接触力センサー付き高周波アブレーションシステム
1年時点で評価。急性期の手技失敗がないこと、いつであれ再アブレーションがないことに加え、3か月のブランキング期間後の不整脈再発・抗不整脈薬の開始または増量・電気的除細動がないこと
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。